【クスリのアオキ】ドラッグストアの出店増により着実な成長が見込めるであろう銘柄

企業分析

クスリのアオキは、2016年11月より、クスリのアオキホールディングスとして持ち株会社へ移行しています。

持ち株会社についてはオプトホールディングの記事もご参考ください。

関連記事 【オプトホールディング】「オプト」と「ソウルドアウト」の二社の成長が鍵となるであろう銘柄

移行の理由としては、経営における意思決定の迅速化やM&A等を活用した事業規模の拡大を図るためであることが述べられています。

クスリのアオキは、持ち株会社移行前の業績も含めて着実に業績を向上させており、今後も成長の見込める銘柄だと考えています。

ドラッグストアのような小売業は店舗数が多くなれば単純に売上高も増加しますので、業績の成長性も判断しやすい特徴がありますが、今回は経営戦略やリスクを含めてクスリのアオキの成長性を考察してみたいと思います。

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クスリのアオキの事業内容

クスリのアオキの事業内容は、単一セグメントで「医薬品・化粧品等の小売業」です。

北陸最大手のドラッグストア「クスリのアオキ」を展開しています。

クスリのアオキの取り扱い商品と展開地域

クスリのアオキの商品部門には

  • ヘルス
  • ビューティー
  • ライフ
  • 調剤

の4つの部門があり、各部門の取り扱い商品は次の通りです。

ヘルス医薬品、ビタミンサプリメントやダイエットサプリメント等の健康食品、救急用品や健康管理用品等の医療用品
ビューティカウンセリング化粧品、洗顔料等のフェイスケア商品、ボディソープ等のボディケア商品、シャンプー等のヘアケア商品、歯磨等のオーラルケア商品
ライフ菓子・飲料等の食品、オムツ等のベビー関連商品、介護用品、生理用品、洗剤、家庭用品、ペットフード、靴下や肌着等の衣料用品、家電用品
調剤薬局にて処方する医療用医薬品

また、クスリのアオキは、平成30年1月31日現在で北陸を中心に1府14県におよそ430店舗展開しています。

出典:www.ir.kusuri-aoki-hd.co.jp

店舗数も着実に増加していることがわかります。


出典:www.ir.kusuri-aoki-hd.co.jp

クスリのアオキの経営戦略

クスリのアオキは、経営戦略として「ドミナント戦略」を採用しています。

ドミナント戦略とは、店舗間の出店距離を近づけることで消費者の認知度を高め、広告宣伝費等のコストを低く抑える戦略です。知名度向上や広告宣伝費の削減のほか、商圏調査コスト・物流コストの削減や参入障壁を構築できるといったメリットもあります。

「北陸地区のドミナントをより強固にしつつ、北関東地区や東海近畿地区への新規エリア進出を進める」といった戦略が述べられています。

また、冒頭でも触れましたが、2016年より持ち株会社へ移行していますでの、今後M&Aにより同業他社の買収を積極的におこなっていくことも考えられます。

事業リスク

業績に大きく左右する可能性のあるリスクやドラッグストアならではのリスクには以下が挙げられるのではないでしょうか。

① ドラッグストア業界の競争激化

ドラッグストア業界は厳しい出店競争や価格競争、M&Aによる業界再編に加え、他業種の参入によって競争環境が激化しており、M&A等を活用した事業規模拡大が求められていることが挙げられています。

2016年に持ち株会社へ移行したことによって、経営戦略機能や経営管理機能を発揮できる組織体制を構築しています。

② 有資格者の確保

医薬品の販売業務や調剤業務は、薬剤師や登録販売者といった有資格保有者の設置が義務付けられています。

クスリのアオキでは、登録販売者の養成にも力を入れているようですが、有資格者の確保が難しい場合には出店政策に影響が出る可能性があります。

③ 薬価基準の改正及び調剤報酬の改定

医師の処方箋に基づき、医薬品を交付することを調剤と呼びます。

調剤売上は健康保険法に定められた薬価基準に基づく薬剤収入と、定められた調剤報酬点数に基づく調剤技術の収入との合計額で計算されています。

薬価基準の改正によって薬価基準が引き下げられたり、調剤報酬の改定によって調剤報酬点数の引下げ等があった場合に業績にも影響が出る可能性があります。

④ 医薬品の販売規制緩和

  • 平成21年6月の旧薬事法の改正にともない、リスクの低い医薬品については新設の登録販売者が販売可能となったこと
  • 平成26年6月の旧薬事法の改正に伴い、インターネット販売が解禁になったこと

現在はこれらの旧薬事法の改正により、他業種が医薬品販売に参入する障壁が低くなっています。

今後規制緩和が進むことで業績にも影響が出る可能性があります。

⑤ 出店政策

クスリのアオキが採用しているドミナント戦略に沿った物件が確保できない場合や、同業他社との出店競争を理由にドミナントの形成に時間を要する場合には業績に影響が出る可能性があります。

事業リスクでは、医薬品の販売規制緩和によって、消費者の購買行動が大きく変化する可能性がある点が多少怖くもありますが、「医薬品は自分でインターネットで購入するより専門家に相談して決めたい」「近くの店舗ですぐに購入したい」といったニーズもあるでしょうから、当面は大きなリスクはないようにも感じます。

株価指標/経営指標

PER(会社予想): (連) 22.71倍
PBR(実績): (連) 4.94倍
ROE(実績): 25.7%%

簡易財務分析

BS(貸借対照表)

クスリのアオキホールディングス移行前のBSを含む分析です。

エクセルでグラフを作成するつもりでしたが、うまく作成ができなかったため表にまとめております。

流動比率がおおよそ100%ほどです。小売業の平均が146%ほどですので、少し低い数字に感じます。

2017年度の売掛金回転期間は4.5日、買掛金回転期間は支払い手形も含んで72.2日です。

小売業の平均売掛金回転期間は28.23日、平均買掛金回転期間は29.78日ですので、資金の回収には問題がなさそうです。

クスリのアオキの商品回転期間は59.8日。小売業の平均棚卸し資産回転期間は18.4日ですので、商品在庫の回転がよくないですね。

過剰在庫の可能性もありますが、戦略として在庫を多く抱えているのかもしれません。

有利子負債比率は48%ほどですが、設備投資が必要な小売業ですので、それほど問題ではないようにも感じます。

PL(損益計算書)

売上高・営業利益・純利益すべて各年で増加しています。

クスリのアオキの営業利益率は2017年度でおよそ5%ですが、ドラッグストア業界の平均営業利益率は高くて5%ほどのようですので、クスリのアオキは業界内でも比較的良い数字といえます。

CF(キャシュフロー計算書)

営業キャッシュ・フローは総じてプラスですね。

2016年・2017年と投資キャッシュ・フローが増加していることがわかります。設備投資が主たる支出のようですが、その分出店スピードも速くなっていますので、良い傾向と考えて良いのではないでしょうか。

所感

ドラッグストアは店舗数が増えれば業績の向上にもつながりやすい小売業であることもあり、出店のペースも速くなっていることから利益やコスト構造も把握できていることがうかがえます。

今後も出店が続けば、着実な成長が見込めそうです。

急激に株価が上昇するような銘柄ではないと思いますが、中長期で保有しても良さそうですね。

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